JAPANはなぜ負けるのか


サッカーと経済学に興味があったら絶対面白い。今年読んだ経済書の中で一番面白かった。

「ヤバイ経済学」とか「不道徳教育」を初めて読んだ時は、常識が破壊されつつも、納得のゆく合理的な説明に衝撃を受けたわけですが、そういう本をいろいろ読んでいるとあまり目新しい事を書いている本が見つからなくなってくる。

まあ、たまに「ブラックスワン」とかすごい本が出てくるんですが、なにげなしに書店で手にとった本書はかなりよかった。元々は「なぜイングランドは負けるのか」という本を日本向けに書き足した内容。

これを読めば、「インランド代表が弱いのは国内リーグで自国の選手がレギュラーで活躍できないからだ。だから、外国選手を選抜で使うのに規制をするべき。」という、よくある言説が間違いだと合理的に説明してくれます。

プラティニとかは上記のようなルールを作ろうとしているけど、試合数が多すぎて選手が疲れちゃう問題とか、ジャッジにテクノロジーを導入するとかそういう方向に力をいれてもらいたい!

しかし、本番では見事にイングランドがドイツに粉砕されて悲しかった。

「ジャパン」はなぜ負けるのか─経済学が解明するサッカーの不条理